不安は先行きが見えないことから起こる
送別会があった。
その日は会議があったのだが、社長の機嫌がすこぶる悪く、またもや不毛な議論で終わった。
気を取り直して宴会の席に移動したのだが、席が3つに分かれていた。
社長の席にはやっぱり誰も近寄りたくないので、それがまた社長の機嫌を損ねる。
新人を犠牲に、私は離れた席で梅酒を飲みまくる。
辞める人ともまた明日会うので、そんなに最後の気がしない。
一緒の席になった悩めるおじさんに、しょうがなく気を遣った。
社内では若干嫌われ者だが、私は結構上手につきあっている。
仕事は出来ないが、草取りなどの面倒くさい雑用をやってもらっている。
アウトソーシングせずに済むため、ある意味貴重な存在なのかもしれない。
その彼、今回の相談は「生きることはつらい」という趣旨だった。
日本を全て整理して、地中海などに行って余生を送りたいとか考えるらしい。
うつ病?かとも思ったが、そんなネガティブな質問が過去にも多い。
会社にも家庭にも居場所がないだけなのかもしれない。
勝手に行けばいいじゃん、と思ったが、一応「タイとかの方が楽しそうじゃないですか?」と明るく言ってみた。
そしたらさすが普段披露することのない知識人。
タイの危険な情勢や隣国との関係まで事細かに教えてくれて、危ない国だと訴える。
実際どこの国でも彼はいざとなったら言い訳から入って、そして決して行くことはないだろう。
どこにいても事故に巻き込まれる可能性はある。日本で交通事故に会う確率の方が高いんじゃ?なんて考えたりしたが、理屈に徹した反論が面倒なので何も言わないことにした。
何もしていないし、楽しいことがないというので、一応今まで楽しかったことを聞いてみた。
そしたらそれも思い出せないという。
意外と深い闇をさまよっている。
そこで私は、彼が自己の無価値観で悩んでいると勝手に判断。
空想や妄想が趣味だなという言葉を聞き逃さず、小説を書くことを薦めた。
そしたらまんざらでもない様子で、しかし誰々みたいに文章力がないと嘆き始めた。
おいおい、と思ったが、最近はやりの専門家が書く小説みたいのを押し付けて話を終えた。
医者が書いたものや会計士の書いたものなど、専門的な部分を書き出す面白さはあっても、小説家として文章そのものはやっぱり未熟に感じてしまう。
もしドラだって、ドラッガーの参考がなければ、やっぱり小説家としては稚拙である。
でも、逆に専門的過ぎるといくら上手な展開でも一般の人は難しくて読みたくないと思う。
これくらいの簡単なストーリーで、バランスとしては十分である。
彼もそんな分野で、たとえば不動産の専門家の目線で書いたら?という意味である。
正直彼がいくらがんばっても、評価されたり売れるものになるとは思わない。
でも自分で何かを成し遂げた記憶があれば生きる糧になるかな?と、余計なおせっかいを焼いた。
面白半分であることを付け加えておこう。
期待はしていないが、今後面倒くさい質問が減ることを願うばかりである。
その日は会議があったのだが、社長の機嫌がすこぶる悪く、またもや不毛な議論で終わった。
気を取り直して宴会の席に移動したのだが、席が3つに分かれていた。
社長の席にはやっぱり誰も近寄りたくないので、それがまた社長の機嫌を損ねる。
新人を犠牲に、私は離れた席で梅酒を飲みまくる。
辞める人ともまた明日会うので、そんなに最後の気がしない。
一緒の席になった悩めるおじさんに、しょうがなく気を遣った。
社内では若干嫌われ者だが、私は結構上手につきあっている。
仕事は出来ないが、草取りなどの面倒くさい雑用をやってもらっている。
アウトソーシングせずに済むため、ある意味貴重な存在なのかもしれない。
その彼、今回の相談は「生きることはつらい」という趣旨だった。
日本を全て整理して、地中海などに行って余生を送りたいとか考えるらしい。
うつ病?かとも思ったが、そんなネガティブな質問が過去にも多い。
会社にも家庭にも居場所がないだけなのかもしれない。
勝手に行けばいいじゃん、と思ったが、一応「タイとかの方が楽しそうじゃないですか?」と明るく言ってみた。
そしたらさすが普段披露することのない知識人。
タイの危険な情勢や隣国との関係まで事細かに教えてくれて、危ない国だと訴える。
実際どこの国でも彼はいざとなったら言い訳から入って、そして決して行くことはないだろう。
どこにいても事故に巻き込まれる可能性はある。日本で交通事故に会う確率の方が高いんじゃ?なんて考えたりしたが、理屈に徹した反論が面倒なので何も言わないことにした。
何もしていないし、楽しいことがないというので、一応今まで楽しかったことを聞いてみた。
そしたらそれも思い出せないという。
意外と深い闇をさまよっている。
そこで私は、彼が自己の無価値観で悩んでいると勝手に判断。
空想や妄想が趣味だなという言葉を聞き逃さず、小説を書くことを薦めた。
そしたらまんざらでもない様子で、しかし誰々みたいに文章力がないと嘆き始めた。
おいおい、と思ったが、最近はやりの専門家が書く小説みたいのを押し付けて話を終えた。
医者が書いたものや会計士の書いたものなど、専門的な部分を書き出す面白さはあっても、小説家として文章そのものはやっぱり未熟に感じてしまう。
もしドラだって、ドラッガーの参考がなければ、やっぱり小説家としては稚拙である。
でも、逆に専門的過ぎるといくら上手な展開でも一般の人は難しくて読みたくないと思う。
これくらいの簡単なストーリーで、バランスとしては十分である。
彼もそんな分野で、たとえば不動産の専門家の目線で書いたら?という意味である。
正直彼がいくらがんばっても、評価されたり売れるものになるとは思わない。
でも自分で何かを成し遂げた記憶があれば生きる糧になるかな?と、余計なおせっかいを焼いた。
面白半分であることを付け加えておこう。
期待はしていないが、今後面倒くさい質問が減ることを願うばかりである。
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